トルコからの分離独立をめざし、40年以上、武装闘争を続けるクルド人の非合法組織「クルディスタン労働者党」(PKK)が12日、武装闘争を終了し、組織を解散すると宣言した。クルド系メディアが伝えた。今後は民主的な活動に転換するとしているが、武装闘争の継続を求める勢力もいるとされ、衝突が再発する懸念も残る。
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PKKは2月末に収監中の指導者、アブドラ・オジャラン氏が武装解除と解散を呼びかけたことを受け、トルコ政府との停戦を宣言していた。今月5日から7日にかけて大会を開き、解散を決定したという。
PKKは声明で、PKKはトルコでのクルド人への弾圧を背景に誕生したと主張。武装闘争でクルド人をとりまく環境が改善されたとし、「クルド問題の解決を民主的政治を通じて実現する段階にまで導き、歴史的使命を完了した」と表明した。
■社会復帰や武器の回収、課題…